
弊社代表 大村が今年5 月にブラジルで開かれた22ND ISHAM Congress 2025に参加したのですが、その参加記をmVm 9月号に掲載していただきました。こちらでも少し学会の様子をご紹介したいと思います。
ISHAMはInternational Society for Human and Animal Mycology の略で、ヒトや動物に感染する真菌についての世界的な学会です。
イグアスの滝の町、フォスドイグアスに68カ国から800人の参加者が一堂に会し、ひたすら真菌について議論する濃厚な5日間。立場も国籍も異なる人たちが真菌という共通のキーワードで集い、様々な角度から議論が行われました。
One Healthをテーマにしたものも多く、ポスターセッションでは獣医療だけでもおそらく50近くがあったのではないかと思います。日本で真菌を研究する獣医師は片手で足りるくらいなのですが、世界にはたくさんの研究者がいることに驚きました。
ポスターセッション。このコーナーは1列全てVeterinaryで、著者がポスターの前に立つ時間は、世界中の獣医師と交流する貴重な機会となりました。

マイアミ大学のクレイ先生に鳥のアスペルギルス症の血清診断について質問している著者。

筆者もコアラのクリプトコックスのジェノタイピングについてのポスター発表を行いました。見て下さったフランスの獣医師で医真菌研究者、ジロー先生と。

今回の学会に参加を通じて、研究は個人プレーではなく、過去から未来へつながる人類のチームプレーなんだ、という思いが強くなりました。そして参加者との交流を通じて、日本から、獣医師として、貢献できることはたくさんあると感じた機会でした。
