01
菌種の制限はありません
現在獣医師が利用できる真菌検査は、対象が酵母に限定されているなど、制限があるものがほとんどです。
MycoLaboは全ての真菌を対象に培養検査を行います（培養法が確立されていないものを除く）。対象外の菌種のために検査結果が出ないということはありません。起因菌の予測がつかない状態でもご利用いただけます。
Fungal Tests
真菌検査
マイコラボは動物に特化した真菌検査を行っています。
菌種の制限のない真菌検査を提供する数少ない検査会社です。
マイコラボは動物に特化した真菌検査を行っています。菌種の制限のない真菌検査を提供できる数少ない検査会社です
Features
MycoLaboの真菌検査の
3つの特長
02
糸状菌の薬剤感受性も対応
アスペルギルスなどの糸状菌の薬剤感受性試験は、手間がかかる上に判定も難しいため、商業的に提供できるところは人の検査会社を含めても存在しません。MycoLaboは酵母だけでなく糸状菌についても薬剤感受性試験を行う唯一の検査会社です。
03
動物に特化した真菌検査
現在獣医師が利用できる真菌検査は、人の検査会社に外部委託されているケースが多く見られます。しかし人の真菌症と動物の真菌症は同じではありません。動物の真菌検査には、動物種や症状から起因菌を予測し、培地や温度などの培養方法を適切に選ぶなど、獣医療と真菌学の両方の知識が不可欠です。
MycoLaboは20年以上にわたる臨床経験を持ち、大学で医真菌を研究する獣医師が検査を担当するため、動物に特化した精度の高い真菌検査を提供できます。
How to choose
検査の選び方フローチャート
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| 目的 | 検査名 | メリット | デメリット |
|---|---|---|---|
| おおまかな 菌名を知りたい |
培養同定 | 真菌が原因かどうか手軽に判断できる | 同定可能な形態に成長するまで待つ必要がある、形態では同定できない種も |
| 正確な菌名を 知りたい |
遺伝子同定 | 比較的スピーディに正確な同定ができる | コストがかかる |
| とりあえず 効く薬を知りたい |
薬剤感受性試験 | 診療にすぐに役立つ | 菌名の同定は行わないので、予後の予測ができない |
| スタンダードな 真菌検査セット |
培養同定＋ 薬剤感受性試験 |
診断と治療に必要な情報を一通り提供 | 同定可能な形態に成長するまで待つ必要がある、形態では同定できない種も |
| ベストな 真菌検査セット |
遺伝子同定＋ 薬剤感受性試験 |
診断と治療に必要な情報を正確に提供 | コストがかかる |
| 培養しないでサンプルから直接真菌を調べたい | Direct-Fungi | 培養が難しい真菌または死滅した真菌を調べられる | 薬剤感受性を調べられない、複数菌が存在すると同定できないことがある |
| 培養が難しい真菌を調べたい | Direct-Fungi | 死滅、抗真菌剤の使用、難培養の菌種など、培養が難しい状況でも真菌を検出できる | 薬剤感受性を調べられない、複数菌が存在すると同定できないことがある |
| 検出率を上げたい | 培養同定＋Direct-Fungi | 培養と非培養の2つのルートで網羅的に調べるため、真菌の検出率が向上する | コストがかかる |
| パーフェクトな真菌検査セット | 培養同定＋Direct-Fungi＋薬剤感受性 | 診断と治療に必要な情報を正確に、向上した検出率で提供 | コストがかかる |
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Recommend Tests
おすすめ検査セット
| 検査名 | 培養同定 +薬剤感受性 |
遺伝子同定 ＋薬剤感受性 |
遺伝子同定 ＋薬剤感受性 |
培養同定 ＋Direct-Fungi ＋薬剤感受性 |
|---|---|---|---|---|
| 同定方法 | 培養法 | 培養法 | 培養法＋非培養法 | 培養法＋非培養法 |
| 内容 | 培養同定と薬剤感受性のスタンダードなセット | 遺伝子解析による同定と薬剤感受性を行うベストな真菌検査セット | 培養と非培養法の2つのルートから網羅的に真菌を検出・同定 | 培養と非培養法の2つのルートから網羅的に真菌を検出し、薬剤感受性も行うパーフェクトなセット |
| 所用日数 | 7～30日 | 7～30日 | 7～30日 | 7～30日 |
| 料金 （税抜） |
15,200円 2菌目以降 12,500円 培養陰性の場合 4,000円 |
25,500円 2菌目以降 21,300円 培養陰性の場合 4,000円 |
22,800円 2菌目以降 19,500円 培養陰性の場合 19,600円 培養とDirect-Fungiともに陰性の場合 16,800円 |
29,500円 培養陰性の場合 21,600円 培養とDirect-Fungiともに陰性の場合 16,800円 |
| 容器 |   シードスワブまたはサブローデキストロース斜面培地 |
シードスワブまたはサブローデキストロース斜面培地 |
培養用：シードスワブorサブローデキストロース斜面培地 Direct-Fungi用：滅菌容器 |
培養用：シードスワブorサブローデキストロース斜面培地 Direct-Fungi用：滅菌容器 |
| 検査名 | 培養同定+薬剤感受性 |
|---|---|
| 同定方法 | 培養法 |
| 内容 | 培養同定と薬剤感受性のスタンダードなセット |
| 所用日数 | 7～30日 |
| 料金 （税抜） |
15,200円 2菌目以降 12,500円 培養陰性の場合 4,000円 |
| 容器 | シードスワブまたは サブローデキストロース斜面培地 |
| 検査名 | 遺伝子同定＋薬剤感受性 |
|---|---|
| 同定方法 | 培養法 |
| 内容 | 遺伝子解析による同定と薬剤感受性を行うアドバンスなセット |
| 所用日数 | 7～30日 |
| 料金 （税抜） |
25,500円 2菌目以降 21,300円 培養陰性の場合 4,000円 |
| 容器 | シードスワブまたは サブローデキストロース斜面培地 |
| 検査名 | 培養同定＋Direct-Fungi |
|---|---|
| 同定方法 | 培養法＋非培養法 |
| 内容 | 培養と非培養法の2つのルートから網羅的に真菌を検出・同定 |
| 所用日数 | 7～30日 |
| 料金 （税抜） |
22,800円 2菌目以降 19,500円 培養陰性の場合 19,600円 培養とDirect-Fungiともに陰性の場合 16,800円 |
| 容器 | 培養用：シードスワブorサブローデキストロース斜面培地 Direct-Fungi用：滅菌容器 |
| 検査名 | 培養同定＋Direct-Fungi＋薬剤感受性 |
|---|---|
| 同定方法 | 培養法＋非培養法 |
| 内容 | 培養と非培養法の2つのルートから網羅的に真菌を検出し、薬剤感受性も行うパーフェクトなセット |
| 所用日数 | 7～30日 |
| 料金 （税抜） |
29,500円 培養陰性の場合 21,600円 培養とDirect-Fungiともに陰性の場合 16,800円 |
| 容器 | 培養用：シードスワブorサブローデキストロース斜面培地 Direct-Fungi用：滅菌容器 |
2菌目以降の料金とは、1つの検体から2種類以上の真菌が培養された場合、2菌目以降に適応される料金です。
培養で陰性だった場合の料金は4,000円（税抜）となります。
Tests
検査メニュー
| 検査名 | 培養同定 | 遺伝子同定 | 薬剤感受性 | Direct-Fungi |
|---|---|---|---|---|
| 同定方法 | 培養法 | 培養法 | 培養法 | 非培養法 |
| 内容 | 培養による同定。 検体を培養し、酵母は生化学的に、糸状菌は形態的に同定。 | 遺伝子解析による正確な同定。 検体を培養し、DNA抽出、PCR、シーケンスを行い、DNA塩基配列から同定。
|
8種の抗真菌剤に対する感受性を測定。検体を培養し、微量液体希釈法により薬剤感受性を測定し、MIC値を報告。 菌種の同定は行わず、酵母または糸状菌とのみ報告。 | 培養せずに、検体から直接DNA抽出、PCRを行う。バンドが確認されたらシーケンスに進み、DNA塩基配列から同定。 |
| 所用日数 | 5～30日 | 7～30日 | 7～30日 | 7日 |
| 料金 （税抜） |
6,300円 2菌以降 5,100円 培養陰性の場合 4,000円 |
16,800円 2菌目以降 14,800円 培養陰性の場合 4,000円 |
9,800円 2菌目以降 8,100円 培養陰性の場合 4,000円 |
18,600円 PCR陰性の場合 14,000円 |
| 容器 | シードスワブまたは サブローデキストロース斜面培地 |
シードスワブまたは サブローデキストロース斜面培地 |
シードスワブまたは サブローデキストロース斜面培地 |
滅菌容器 |
培養同定 |
遺伝子同定 |
薬剤感受性 |
Direct-Fungi |
2菌目以降の料金とは、1つの検体から2種類以上の真菌が培養された場合、2菌目以降に適応される料金です。
培養で陰性だった場合の料金は4,000円（税抜）となります（Direct-Fungiは除く）。
| 検査名 | 培養同定 |
|---|---|
| 同定方法 | 培養法 |
| 内容 | 培養による同定。 検体を培養し、酵母は生化学的に、糸状菌は形態的に同定。 |
| 所用日数 | 5～30日 |
| 料金 （税抜） |
6,300円 2菌以降 5,100円 培養陰性の場合 4,000円 |
| 容器 | シードスワブまたは サブローデキストロース斜面培地 |
| 検査名 | 遺伝子同定 |
|---|---|
| 同定方法 | 培養法 |
| 内容 |
遺伝子解析による正確な同定。 |
| 所用日数 | 7～30日 |
| 料金 （税抜） |
16,800円 2菌目以降 14,800円 培養陰性の場合 4,000円 |
| 容器 | シードスワブまたは サブローデキストロース斜面培地 |
| 検査名 | 薬剤感受性 |
|---|---|
| 同定方法 | 培養法 |
| 内容 | 8種の抗真菌剤に対する感受性を測定。検体を培養し、微量液体希釈法により薬剤感受性を測定し、MIC値を報告。 菌種の同定は行わず、酵母または糸状菌とのみ報告。 |
| 所用日数 | 7～30日 |
| 料金 （税抜） |
9,800円 2菌目以降 8,100円 培養陰性の場合 4,000円 |
| 容器 | シードスワブまたは サブローデキストロース斜面培地 |
| 検査名 | Direct-Fungi |
|---|---|
| 同定方法 | 非培養法 |
| 内容 | 培養せずに、検体から直接DNA抽出、PCRを行う。バンドが確認されたらシーケンスに進み、DNA塩基配列から同定。 |
| 所用日数 | 7日 |
| 料金 （税抜） |
18,600円 PCR陰性の場合 14,000円 |
| 容器 | 滅菌容器 |
Process
検査の流れ
| 01 検体採取 | 真菌検査のための採材方法はこちらをご覧ください。 |
| 02検査申込 |
下記ボタンのリンク先のWeb受付からご依頼をお願いいたします。 |
| 03送付 | 検査受付で登録した動物病院と動物の名前を検体に明記の上、ご送付ください。依頼書の同封は必要ありません。 速やかな培養開始のために、営業日（営業日カレンダー／Googleカレンダー）に到着するようお願いいたします。 送付方法はこちらをご覧ください。 |
| 04結果報告 | 報告はE-mailに報告書（PDF書類）を添付する形で行います。 FAXや郵送での報告は行っておりません。 結果の出たものから順に報告を行いますので、報告が複数回にわたることがあります。 |
| 05ご請求 | 最終報告後、ご登録いただいたメールアドレスに請求メールをお送りいたします。請求は検査毎となります。 請求メールの中にクレジットカード決済のためのリンクがありますので、そちらから30日以内にお支払いをお願いいたします。 決済方法はクレジットカードのみとなります。 初回にカード情報を登録すると、2回目以降は再度カード情報を入力いただく必要はなく、クリックのみで簡単にお支払いいただけます。 |
Container
容器
原則として、輸送用の培地付き容器（下写真）を使用してください。多くの真菌は培地のない容器を輸送に使用すると、乾燥により菌が死滅して培養されません。
シードスワブ® γ2号‘栄研’またはシードスワブ® γ3号‘栄研’（栄研化学）
２号と３号の違いは綿球と軸の太さと材質です。２号の方が細く、しなります。
サブローデキストロース斜面培地（BD)
真菌培養に最も適した輸送培地です。特に固形の検体は所在が目視しやすいためこちらの培地の方が適しています。
滅菌容器
Direct-Fungi用の検体は、培地無しの滅菌容器で送付して下さい。 検体の形状やサイズに合わせて、エッペンチューブやスピッツ管などをご使用ください。
平板培地（シャーレ）は、輸送時に真菌を含んだ液体が漏出することがあるため、絶対に使用しないでください。
シードスワブ、サブローデキストロース斜面培地ともに、シグニVETで入手可能です。
皮膚糸状菌鑑別培地（ダーマキット、TME培地、マイコセル培地、DTM培地など）に発育した真菌の検査も可能です。ただし、これらの培地では一部の真菌は培養できませんのでご注意ください。
皮膚糸状菌が目的の時に限り、毛や痂疲をそのまま滅菌スピッツ管などに入れて送付いただくことも可能です。
Sampling
採材方法
採材のコツ
- なるべくすぐに、なるべく大量に培地に接種
- できる限り無菌的な採取を試みる
- サンプル採取時に直接鏡検も必ず行う
無菌的にサンプルを採取できなかった場合、真菌検査で同定された真菌が起因菌なのかコンタミなのかの判断が難しくなります。このようなとき、培養前のサンプルに好中球の貪食像や、多量の酵母や菌糸が見られたら、起因菌である可能性が高まります。
| 検査材料 | 採取法 |
|---|---|
| 被毛 | 患部をアルコールで消毒・乾燥後、滅菌した鉗子で4-5本の被毛の毛根近くを挟んで抜き、毛根から1-2cmを残して毛先をカットして取り除き、毛根がしっかり培地に接するように置く。採材する毛は破折して短いものや、すぐに抜けるものが適している。皮疹の周辺部に菌体が存在する可能性が高いが、ウッド灯で光る毛を採材できればなお良い。犬猫に多いMicrosporum canisのほとんどはウッド灯に反応して光るが、エキゾチックペットに多いTrichophyton mentagrophytesはウッド灯では光らない。 |
| 表皮 | 患部をアルコールで消毒・乾燥後、スワブで患部を拭って培地に差し込む。あるいは表皮を滅菌ピンセットではがし、培地に押し付けるように置く。細かい痂疲が多い場合は、かみそりの刃で表面をこすり、粉状の痂疲を培地に置いても良い。 |
| 水疱や膿疱 | 患部をアルコールで消毒・乾燥後、注射器で内容物を吸い、培地表面に吐出したのち注射器の先で軽く広げる。 |
| 組織 （生検や手術検体） |
病変部を5mm角に切り出し、培地に押し付けるように置く。ヒストプラズマが想定される場合は、組織を滅菌したすり鉢等で良くすりつぶす必要があるが、ムーコルの場合は細切すると培養されない。起因菌が不明な場合は、5mm角の組織とすりつぶした組織の両方を使用する。 |
| 口腔 | 口腔内を水ですすいだのち、病変部が見える場合は、直接その組織をスワブで拭う。または病変部を切り取り、培地の表面に乗せる。 |
| 鼻腔・咽喉頭 | なるべく奥をスワブで拭い培地に接種。 |
| 気管支肺胞洗浄液 （BALF） |
遠心分離※1ののち、沈査を培地に接種 |
| 胸水、腹水、脳脊髄液 | 遠心分離※1ののち、沈査を培地に接種。 |
| 骨髄・関節液 | そのまま培地に接種。 |
| 膣 | アルコールで奥から手前に消毒し、膣鏡を使用してなるべく奥をスワブで拭って培地に接種。 |
| 尿 | 膀胱穿刺による採取が望ましい。難しい場合は包皮あるいは外陰部を十分消毒後、カテーテルにより採尿する。出始めの尿は捨て、中間尿を遠心分離し※1 沈査を培地に接種。 |
| 角膜・硝子体 | 麻酔薬を点眼後、角膜の病変部を十分にスワブで拭い、培地に接種。穿刺などで得られた硝子体も同様にスワブ後培地に接種。いずれも乾燥しやすい検体なので速やかに行う。 |
| 耳垢 | 耳鏡を使用し、滅菌鉗子で採取した耳垢を培地面に押し込む。あるいは、外耳内の湿性の耳垢をスワブで拭って培地に接種。 |
| 血液 | 小児用の血培ボトル※２に全血1~3mlを入れ、必ず常温で送付。 |
| 糞便 | 培養検査には適しません。 |
※1 2,000×g、10～15分
※2 推奨容器 BD バクテック™ 20F小児用レズンボトルP
検体は動物のものに限ります。人の検体はお受けできません。
Method of sending
送付方法
輸送は基本的に常温で送付して下さい。ただし、高温や低温で真菌は死滅するため、0℃以下あるいは30度以上になる場合は冷蔵で送付して下さい。
梱包は以下のように三重の梱包を行ってください。
1
スワブやボトルなどの容器のキャップがしっかり閉まっているか確認します。
検体には必ず動物病院名と動物の名前を記入して下さい。
2
容器をジップロックなどのチャックやファスナー付きのプラスチックバックに入れしっかり封をします。
3
さらに緩衝材で包み、端をテープで止めます。
4
段ボール箱に梱包し、送付します。検査依頼書の同封は必要ありません。
輸送中の破損などによる感染事故についての責任は負いかねますので、梱包には十分ご配慮下さい。 また、送付された検体は返却できません。
送付先
〒181-0013
東京都三鷹市下連雀6-6-54 フラッツセラン101
株式会社 MycoLabo（マイコラボ）
TEL 090-7242-0453
