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MycoLaboの検査を利用した論文が発表されました。

Protoellisomyces batrachophilus , gen. et sp. nov. は、ヒキガエルにムコール症を引き起こす Mucor circinelloides複合体の新規メンバーである

Tamukai, Kenichi, et al. “Protoellisomyces batrachophilus, gen. et sp. nov., a novel member of the Mucor circinelloides complex causing mucormycosis in a toad.” Medical Mycology 64.3 (2026): myag019.

田園調布動物病院の田向先生が執筆された、新種のムーコル属菌の報告です。MycoLaboは薬剤感受性試験のデータを提供させていただきました。

この論文の面白いところは、発見されたProtoellisomyces batrachophilusはシャーレ上では糸状菌の形態を示すにもかかわらず、組織中では球状の構造を取るところです。

ムーコル症の病理組織所見では通常「隔壁のない太いリボン状の菌糸」が見られますが、この症例では球形の構造物がたくさん存在していました。分離した菌は、好気培養だと菌糸発育しますが、嫌気培養すると酵母様のコロニーを形成することも確認されています。

本論文に掲載されている病理写真を見ると、糸状菌はまず頭に浮かばず、酵母だと判断すると思います。病理組織検査で菌種を推測することの難しさを改めて感じました。

爬虫類や両生類の特に水棲の種からは様々な真菌が分離されます。1匹のカメから6種もの真菌が分離されて、その病原性の判断に頭を抱えたこともあります。

こういったケースレポートの積み重ねで、爬虫類や両生類の真菌症の解明が進むといいなと思っています。

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