菌種の制限はありません
現在獣医師が利用できる真菌検査は、対象がメジャーな真菌種に限定されているなどの制限があることがあります。
MycoLaboは遺伝子検査で同定できる数少ない検査機関であり、菌種の制限なく検査を行うことができます※。起因菌の予測がつかない状態でもご利用いただけます。
※ 培養法が確立されていないものを除く
マイコラボは動物に特化した真菌検査を行っています。
菌種の制限のない真菌検査を提供する数少ない検査会社です。
マイコラボは動物に特化した真菌検査を行っています。菌種の制限のない真菌検査を提供する数少ない検査会社です
現在獣医師が利用できる真菌検査は、対象がメジャーな真菌種に限定されているなどの制限があることがあります。
MycoLaboは遺伝子検査で同定できる数少ない検査機関であり、菌種の制限なく検査を行うことができます※。起因菌の予測がつかない状態でもご利用いただけます。
※ 培養法が確立されていないものを除く
アスペルギルスなどの糸状菌の薬剤感受性試験を提供する検査会社はほとんどありません。
MycoLaboは酵母だけでなく糸状菌の薬剤感受性試験も行い、実際の治療に役立つ情報を提供します。
現在獣医師が利用できる真菌検査は、人の検査会社に委託されているケースも少なくありません。しかし人の真菌症と動物の真菌症は同じではありません。
MycoLaboは20年以上にわたる臨床経験を持ち、大学で医真菌を研究する獣医師が検査を担当するため、動物に特化した質の高い真菌検査を提供できます。
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以下の検査は、獣医師経由で提出される動物検体でご利用いただけます。飼い主様は、かかりつけの動物病院を通じてご依頼ください。それ以外の企業・団体様は、「お問い合わせ」からご相談ください。
目的 | 検査名 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
おおまかな 菌名を知りたい |
単項目・培養同定 |
真菌が原因かどうか手軽に判断できる | 同定可能な形態に成長するまで待つ必要がある、形態では同定できない種がある |
正確な菌名を知りたい |
単項目・遺伝子同定 |
同定可能な形態に成長するまで待つ必要が無いため、比較的スピーディに正確な同定ができる | コストがかかる |
とりあえず 効く薬を知りたい |
単項目・薬剤感受性試験 |
診療にすぐに役立つ | 菌名の同定は行わないので、予後の予測ができない |
スタンダードな真菌検査セット |
培養同定+ |
診断と治療に必要な情報を一通り知ることができる |
同定可能な形態に成長するまで待つ必要がある、形態では同定できない種がある |
ベストな 真菌検査セット |
遺伝子同定+ |
【おすすめ】 |
コストがかかる |
培養が難しい検体の場合 | 単項目・Direct-Fungi (非培養法) |
すでに菌が死滅している、抗真菌薬を使用している、ホルマリン固定パラフィン包埋標本など、菌が生えない可能性が高い場合、培養せずに遺伝子で同定できる | 菌株が得られないため薬剤感受性試験は実施できない、複数菌が存在すると同定できない、組織によっては検出率が低い |
検出率を上げたい | 培養同定+Direct-Fungi (培養+非培養法) |
培養と非培養の2つのルートで網羅的に調べるため、検出率が上がる | コストがかかる、培養用(常温)とDirect-Fungi用(冷凍)の2種類の検体を準備するのが煩雑、感受性はわからない |
パーフェクトな真菌検査セット | 培養同定+Direct-Fungi+薬剤感受性 (培養+非培養法) |
培養と非培養の2つのルートで網羅的に調べるため、検出率が上がる、診断と治療に必要な情報を正確に知ることができる | コストがかかる、培養用(常温)とDirect-Fungi用(冷凍)の2種類の検体を準備するのが煩雑 |
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検査料金は、分離された真菌種ごとの請求になります。同一の患者様から同時に複数の部位の検体をお送りいただいても、分離された真菌が1種類の場合は1検査分の請求です。
2種類以上の真菌が分離された場合、2菌目以降は20%割引になります。2菌目以降の検査を行うかどうかについては、検体受付時にご希望をお伺いしています。
薬剤感受性試験で検査する抗真菌薬の種類については、こちらをご覧ください。
検査名 | 培養同定 +薬剤感受性 |
遺伝子同定 +薬剤感受性 |
培養同定 +Direct-Fungi |
培養同定 +Direct-Fungi +薬剤感受性 |
---|---|---|---|---|
同定方法 | 培養法 | 培養法 | 培養法+非培養法 | 培養法+非培養法 |
内容 |
培養同定と薬剤感受性のスタンダードなセット |
【おすすめ】 遺伝子による正確な同定と、薬剤感受性を行うベストな真菌検査セット |
培養と非培養法の2つのルートから網羅的に真菌を検出・同定。 |
培養と非培養法の2つのルートから網羅的に真菌を検出し、薬剤感受性も行うパーフェクトなセット。 培養が難しいことが想定される場合に。 |
所用日数 | 7~30日 | 7~30日 | 7~30日 | 7~30日 |
料金 (税抜) |
15,200円 培養陰性の場合 4,000円 |
25,500円 培養陰性の場合 4,000円 |
22,800円 培養陰性の場合 19,600円 |
29,500円 培養陰性の場合 21,600円 |
容器 | ![]() ![]() |
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検査名 | 培養同定+薬剤感受性 |
---|---|
同定方法 | 培養法 |
内容 | 培養同定と薬剤感受性のスタンダードなセット |
所用日数 | 7~30日 |
料金 (税抜) |
15,200円 培養陰性の場合 4,000円 |
容器 | ![]() ![]() |
検査名 | 遺伝子同定+薬剤感受性 |
---|---|
同定方法 | 培養法 |
内容 | 【おすすめ】遺伝子による正確な同定と、薬剤感受性を行うベストな真菌検査セット |
所用日数 | 7~30日 |
料金 (税抜) |
25,500円 培養陰性の場合 4,000円 |
容器 | ![]() ![]() |
検査名 | 培養同定+Direct-Fungi |
---|---|
同定方法 | 培養法+非培養法 |
内容 | 培養と非培養法の2つのルートから網羅的に真菌を検出・同定。培養が難しいことが想定される場合に。 |
所用日数 | 7~30日 |
料金 (税抜) |
22,800円 培養陰性の場合 19,600円 |
容器 | ![]() ![]() ![]() |
検査名 | 培養同定+Direct-Fungi+薬剤感受性 |
---|---|
同定方法 | 培養法+非培養法 |
内容 | 培養と非培養法の2つのルートから網羅的に真菌を検出し、薬剤感受性も行うパーフェクトなセット。培養が難しいことが想定される場合に。 |
所用日数 | 7~30日 |
料金 (税抜) |
29,500円 培養陰性の場合 21,600円 |
容器 | ![]() ![]() ![]() |
培養検査には基本的に培地付きの輸送容器を推奨していますが、滅菌容器に組織などを直接入れた形でもお受けしています。その場合、少量の生理食塩水を加えて組織が乾燥しないようにしてください。
検査料金は、分離された真菌種ごとの請求になります。同一の患者様から同時に複数の部位の検体をお送りいただいても、分離された真菌が1種類の場合は1検査分の請求です。
2種類以上の真菌が分離された場合、2菌目以降は20%割引になります。2菌目以降の検査を行うかどうかについては、検体受付時にご希望をお伺いしています。
薬剤感受性試験で検査する抗真菌薬の種類については、こちらをご覧ください。
検査名 | 培養同定 | 遺伝子同定 | 薬剤感受性 | Direct-Fungi |
---|---|---|---|---|
同定方法 | 培養法 | 培養法 | 培養法 | 非培養法 |
内容 |
培養による同定。 検体を培養し、酵母は生化学的に、糸状菌は形態的に同定。
|
遺伝子解析による正確な同定。 検体を培養し、DNA抽出、PCR、シーケンスを行い、DNA塩基配列から同定。
|
8種の抗真菌剤に対する感受性を測定。 菌種の同定は行わず、酵母または糸状菌とのみ報告。 オプションでさらに5種の抗真菌薬を調べる追加プレートを選択可能。 |
培養せず、検体から直接DNA抽出し、遺伝子同定を行う。 |
所用日数 | 5~30日 | 7~30日 | 7~30日 | 7日 |
料金 (税抜) |
6,300円 培養陰性の場合 4,000円 |
16,800円 培養陰性の場合 4,000円 |
9,800円 培養陰性の場合 4,000円 |
18,600円 PCR陰性の場合 14,000円 |
容器 | ![]() ![]() |
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培養同定 |
遺伝子同定 |
薬剤感受性 |
Direct-Fungi |
検査名 | 培養同定 |
---|---|
同定方法 | 培養法 |
内容 | 培養による同定。 検体を培養し、酵母は生化学的に、糸状菌は形態的に同定。 |
所用日数 | 5~30日 |
料金 (税抜) |
6,300円 培養陰性の場合 4,000円 |
容器 | ![]() ![]() |
検査名 | 遺伝子同定 |
---|---|
同定方法 | 培養法 |
内容 |
遺伝子解析による正確な同定。 |
所用日数 | 7~30日 |
料金 (税抜) |
16,800円 培養陰性の場合 4,000円 |
容器 | ![]() ![]() |
検査名 | 薬剤感受性 |
---|---|
同定方法 | 培養法 |
内容 | 8種の抗真菌剤に対する感受性を測定。 菌種の同定は行わず、酵母または糸状菌とのみ報告。オプションでさらに5種の抗真菌薬を調べる追加プレートを選択可能。 |
所用日数 | 7~30日 |
料金 (税抜) |
9,800円 培養陰性の場合 4,000円 |
容器 | ![]() ![]() |
検査名 | Direct-Fungi |
---|---|
同定方法 | 非培養法 |
内容 | 培養せずに、検体から直接DNA抽出、PCRを行う。抗真菌薬をすでに使用している、冷凍などで検体中の真菌が死滅している可能性がある、培養が難しい真菌種など、培養が難しいことが想定されるときに。 |
所用日数 | 7日 |
料金 (税抜) |
18,600円 PCR陰性の場合 14,000円 |
容器 | ![]() |
01 検体採取 | 真菌検査のための採材方法はこちらをご覧ください。 |
02検査申込 |
下記ボタンのリンク先のWeb受付からご依頼をお願いいたします。 |
03送付 |
検査受付で登録した動物病院と動物の名前を検体に明記の上、ご送付ください。依頼書の同封は必要ありません。 培養のための検体の輸送は原則常温ですが、夏季は冷蔵での輸送をお勧めします。Direct-Fungi用の検体は通年冷凍でお願いいたします。恐れ入りますが病院様に送料のご負担をお願いしております。 送付先 |
04結果報告 |
報告はE-mailに報告書(PDF書類)を添付する形で行います。FAXや郵送での報告は行っておりません。 報告書サンプルはこちら。 |
05ご請求 |
最終報告後、ご登録いただいたメールアドレスに請求メールをお送りいたします。請求は検査毎となります。 請求メールの中にクレジットカード決済のためのリンクがありますので、30日以内にお支払いをお願いいたします。 |
培養のための検体は、乾燥を防ぎ培養を促進させるため、原則として培地付き輸送用容器(下写真)を推奨しています。これを利用できない場合は、滅菌容器に検体を直接入れた形でもお受けしています(乾燥する場合は少量の生理食塩水を入れてください)。
Direct-Fungiのための検体は、培地無しの滅菌容器を使用して下さい。
液状の検体や、病変部の表面スワブに適しています。組織などの固形の検体は培地の中に入ると拾えなくなることもあるため、培地の表面に置いてください。
栄研以外のシードスワブもご利用いただけます。
即時に検体を培地に接種することで培養と輸送を同時に行うことができるため、培養成功率を高めることができます。特に固形の検体は所在が目視しやすいためこちらの培地が適しています。
現在入手が困難になっています。
Direct-Fungi用の検体は、培地無しの滅菌容器(エッペンチューブやスピッツ管)で送付して下さい。 病変部をぬぐった滅菌綿棒(培地無し)もDirect-Fungiの検体に適しています。Direct-Fungi用の検体は分解酵素によるDNAの分解を防ぐため、基本的に冷凍の輸送を推奨します。
平板培地(シャーレ)は、輸送時に真菌を含んだ液体が漏出することがあるため、使用しないでください。
検査材料 | 採取法 |
---|---|
被毛 | 患部をアルコールで消毒・乾燥後、滅菌した鉗子で4-5本の被毛の毛根近くを挟んで抜き、毛根から1-2cmを残して毛先をカットして取り除き、毛根がしっかり培地に接するように置く。採材する毛は破折して短いものや、すぐに抜けるものが適している。皮疹の中心部ではなく周辺部に菌体が存在する可能性が高いが、ウッド灯で光る毛を採材できればなお良い。犬猫に多いMicrosporum canisのほとんどはウッド灯に反応して光るが、エキゾチックペットに多いTrichophyton属菌はウッド灯では光らない。 |
表皮 | 患部をアルコールで消毒・乾燥後、スワブで患部を拭って培地に差し込む。あるいは表皮を滅菌ピンセットではがし、培地に押し付けるように置く。細かい痂疲が多い場合は、かみそりの刃で表面をこすり、粉状の痂疲を培地に置いても良い。 皮膚病変からのサンプリング参考動画:アデレード大学の真菌学のサイト |
水疱や膿疱 | 患部をアルコールで消毒・乾燥後、注射器で内容物を吸い、培地表面に吐出させる。 |
組織 (生検や手術検体) |
病変部を切り出し、培地に置いて送付。あるいはそのまま滅菌容器に入れて少量の生理食塩水を加えて送付する。組織の腐敗が懸念される場合は冷蔵で送付する。 |
口腔 | 口腔内を水ですすいだのち、病変部が見える場合は、直接その組織をスワブで拭う。または病変部を切り取り、培地の表面に乗せる。 |
鼻腔・咽喉頭 | なるべく奥をスワブで拭い培地に接種。 |
気管支肺胞洗浄液 (BALF) |
遠心分離※1ののち、沈査をスワブで拭い培地に接種。 |
胸水、腹水、脳脊髄液 | 遠心分離※1ののち、沈査をスワブで拭い培地に接種。 |
骨髄・関節液 | そのままスワブで拭って培地に接種。量が多い場合は遠心分離して沈砂をスワブで拭って培地に接種 |
膣 | アルコールで奥から手前に消毒し、膣鏡を使用してなるべく奥をスワブで拭って培地に接種。 |
尿 | 膀胱穿刺による採取が望ましい。難しい場合は包皮あるいは外陰部を十分消毒後、カテーテルにより採尿する。出始めの尿は捨て、中間尿を遠心分離し※1 沈査をスワブで拭って培地に接種。 |
角膜・硝子体 | 麻酔薬を点眼後、角膜の病変部を十分にスワブで拭い、培地に接種。穿刺などで得られた硝子体も同様にスワブ後培地に接種。いずれも乾燥しやすい検体なので速やかに行う。 |
耳垢 | 耳鏡を使用し、滅菌鉗子で採取した耳垢を培地面に押し込む。あるいは、外耳内の湿性の耳垢をスワブで拭って培地に接種。 |
血液 | 小児用の血培ボトル※2に全血1~3mlを入れ、必ず常温で送付。血培ボトルが入手できない場合は、血液5~10mlを常温で送付も可。 |
糞便 | 培養検査には適さないため、受け入れておりません。 |
※1 2,000×g、10~15分
※2 推奨容器 BD バクテック™ 20F小児用レズンボトルP
検体は動物のものに限ります。人の検体はお受けできません。
輸送は基本的に常温を推奨しています。ただし、高温や低温では真菌は死滅することがあるため、0℃以下あるいは30℃以上になる場合は冷蔵で送付して下さい。
またDirect-Fungi用の検体はDNAの分解を防ぐため冷凍でお送り下さい。Direct-Fungiと培養や薬剤感受性をセットでご依頼の場合は、お手数ですがDirect-Fungi(冷凍)と培養のための検体(常温または季節により冷蔵)を別々に送付して下さい。
梱包は以下のように三重の梱包を行い、容器の破損や液体の漏れが発生しないよう十分にご配慮いただきますようお願いいたします。
また恐れ入りますが、送料はご負担いただきますようお願い申し上げます。
スワブやボトルなどの容器のキャップがしっかり閉まっているか確認します。
検体には必ず動物病院名と動物の名前を記入して下さい。
容器をジップロックなどのチャックやファスナー付きのプラスチックバックに入れしっかり封をします。
さらに緩衝材で包み、端をテープで止めます。
段ボール箱に梱包し、送付します。検査依頼書の同封は必要ありません。
輸送中の破損などによる感染事故についての責任は負いかねます。 また、送付された検体は返却できません。
〒181-0013
東京都三鷹市下連雀6-6-54 フラッツセラン101
株式会社 MycoLabo(マイコラボ)
TEL 090-7242-0453